幸福は永遠に女だけのものだ/澁澤龍彦
題:幸福は永遠に女だけのものだ (河出文庫)
著:澁澤龍彦
色々と横文字が沢山で、私には理解不足があるだろうけど
感想ー。
まず、文庫内29編のエッセイの一篇にあたる表題。
女性=ザイン(存在)故に女に生まれた事は幸福の第一歩であり、男性にとってはうらやむべきことである。
との澁澤節。
男性がつい意思に縛られ、「ダンディは鏡に向って生きる」(←ボードレール曰くらしい)事をしてしまうのに対し、自然(動物的)であり、美しい(容姿でなく)ものである女性は、いとも簡単に幸福になれるのだそうだ。
そうなのか?確かに、本当にそうなら少し羨ましいですが・・・現代では、そこまで自由奔放に『女性』である人って少ないかもなー。頭でっかちになりすぎかしら。
そのほか、面白かったのは
◆エロティズムを生きた女性たち:ルネ・ヴィヴィアンのパリ邸宅描写は良いデス。
◆モンロー神話の分析:どうしてモンローは愛されるのか?が解りやすい。
◆エロティックの少数派:スエーデンの医師が書いた『倒錯は良いもの』的な論文について。色んな論理があるものです。
◆科学を超えるもの:人工授精、貯蔵瓶妊娠により姦通や一夫一妻制の古き神話を完膚なきまでに叩きのめすだろう。との談。うーーん、まだ其処までは行っていないな。
著:澁澤龍彦
色々と横文字が沢山で、私には理解不足があるだろうけど

まず、文庫内29編のエッセイの一篇にあたる表題。
女性=ザイン(存在)故に女に生まれた事は幸福の第一歩であり、男性にとってはうらやむべきことである。
との澁澤節。
男性がつい意思に縛られ、「ダンディは鏡に向って生きる」(←ボードレール曰くらしい)事をしてしまうのに対し、自然(動物的)であり、美しい(容姿でなく)ものである女性は、いとも簡単に幸福になれるのだそうだ。
そうなのか?確かに、本当にそうなら少し羨ましいですが・・・現代では、そこまで自由奔放に『女性』である人って少ないかもなー。頭でっかちになりすぎかしら。
そのほか、面白かったのは
◆エロティズムを生きた女性たち:ルネ・ヴィヴィアンのパリ邸宅描写は良いデス。
◆モンロー神話の分析:どうしてモンローは愛されるのか?が解りやすい。
◆エロティックの少数派:スエーデンの医師が書いた『倒錯は良いもの』的な論文について。色んな論理があるものです。
◆科学を超えるもの:人工授精、貯蔵瓶妊娠により姦通や一夫一妻制の古き神話を完膚なきまでに叩きのめすだろう。との談。うーーん、まだ其処までは行っていないな。
TDVのCD
壱君のTDV CDを聞かせて貰いつつ、愛鳥さくらとお遊び中。
1幕ラストのロングトーン、聞きましたv
CDでも十分に長い~。
クロロック伯爵、もっとトートちっくかと思っていましたが、全体的に柔らかい声の山口伯爵さま
もう、絵にかいたような(声だから耳に聞こえたよな?)誘惑声です。
市村教授の早口は、今年は禅さん。
安心安全の禅さんに、軟弱アルフレート泉君。
掛け合いが楽しいだろうなー。
泉君、軟弱キャラが似合っていますねぇ。
楽しみ楽しみ♪
ストーリーは、寓話。
この舞台の元になった映画も見てみましたが、映画は有名ヴァンパイア映画のパロディという風味が強く『欲望』についてはさらっと流していました。
きっと、伯爵の歌詞の所為なんだろう。
結構ブラック、欲望が最後の神とは。
(映画と比べると)救いのない物語。楽しいけど放り出されるラスト。
知性の代表(アブロンシウス教授)と若い情熱(アルフレート)、好奇心(サラ)、欲望(ヴァンパイア達)諦め(村人)、知性によって諦められた欲望(クロロック伯爵)
といったところでしょうか。
そして最後には、欲望を希望と読み替えて全てを飲み込む。
シャルル・ペローの童話集*1に実写版があったような気もしましたが、それを黒くした感じ。
ふふふ、好みです。
*1:民間伝承を纏めた世界初の童話集で、グリム童話などより荒削り&露骨。
渋澤龍彦さんが訳本を出してます、オススメ。
1幕ラストのロングトーン、聞きましたv
CDでも十分に長い~。
クロロック伯爵、もっとトートちっくかと思っていましたが、全体的に柔らかい声の山口伯爵さま

もう、絵にかいたような(声だから耳に聞こえたよな?)誘惑声です。
市村教授の早口は、今年は禅さん。
安心安全の禅さんに、軟弱アルフレート泉君。
掛け合いが楽しいだろうなー。
泉君、軟弱キャラが似合っていますねぇ。
楽しみ楽しみ♪
ストーリーは、寓話。
この舞台の元になった映画も見てみましたが、映画は有名ヴァンパイア映画のパロディという風味が強く『欲望』についてはさらっと流していました。
きっと、伯爵の歌詞の所為なんだろう。
結構ブラック、欲望が最後の神とは。
(映画と比べると)救いのない物語。楽しいけど放り出されるラスト。
知性の代表(アブロンシウス教授)と若い情熱(アルフレート)、好奇心(サラ)、欲望(ヴァンパイア達)諦め(村人)、知性によって諦められた欲望(クロロック伯爵)
といったところでしょうか。
そして最後には、欲望を希望と読み替えて全てを飲み込む。
シャルル・ペローの童話集*1に実写版があったような気もしましたが、それを黒くした感じ。
ふふふ、好みです。
*1:民間伝承を纏めた世界初の童話集で、グリム童話などより荒削り&露骨。
渋澤龍彦さんが訳本を出してます、オススメ。